お知らせ 2021.09.30
RubyコミッターでKibelaエンジニア桒原の研究開発が国際カンファレンス「RubyKaigi Takeout 2021」の登壇に採択

オブジェクト指向プログラミング言語Rubyのオープンソース運営側と、それを活用する情報共有ツールKibela(キベラ)のプロダクト開発の二刀流で、実社会に即したセッションを展開

 

情報共有サービスKibela(キベラ) を提供する株式会社ビットジャーニー(本社:東京都港区、代表取締役:井原 正博)は、エンジニアの桒原仁雄の研究開発が国際カンファレンス「RubyKaigi Takeout 2021」のセッション登壇者として採択され『Rubyの型を表現するRBSライブラリ』について発表いたしました。

 

RubyKaigi2021

 

■ RubyKaigiについて
開催:2021年9月9日(水)~11日(金)
公式サイト:https://rubykaigi.org/2021-takeout/

 

世界中のシステム開発で利用されている、オープンソースのプログラミング言語Rubyの世界最大カンファレンスとして毎年開催されており、今年はオンラインでの開催でした。世界中から多くのRuby技術者が集結し、Rubyの最新技術に関するセッションや交流イベントが催されます。
 

セッション登壇の審査は、技術面やRuby発展への貢献を含め、高度な技術力と世界中のシステム開発を支える継続的なオープンソースソフトウェア活動も重視されます。今年は40名が採択され、その一人として弊社のRubyコミッターでありKibelaエンジニアの「pocke ポッケ」こと桒原仁雄の研究開発が審査を通過し、登壇者として採択されました。

 

なお、2021年10月の「Kaigi on Rails 2021」においても、桒原の開発が採択されておりセッションに登壇予定です。

 

■ 主なセッション内容
Ruby 3.1に向けたRBSのアップデートについて、Ruby 3.0からの大きなアップデートで、桒原が主導して開発を進めている、rbs collection という機能について紹介しました。また、RBSの作者である松本宗太郎氏が開発を進めている、RBS言語の新しい構文や高速化など、実際のプロダクト開発での経験も踏まえて解説しました。

 

■ RBSについて
RBSは昨年12月にリリースされたRuby 3.0から同梱されている、Rubyのための型を記述する言語です。RBSはRuby 3.0とともにリリースされ、その後も開発が続けられています。
RBSはTypeProf ( https://github.com/ruby/typeprof )やSteep ( https://github.com/soutaro/steep )といった型検査器の重要な1要素として使われています。

 

■ rbs collectionについて
“rbs collection” は、ライブラリのRBSファイルを一元管理するためのツールです。今まではライブラリのRBSファイルを管理するツールがなく、利用者はRBSファイルのダウンロードや読み込みなどを手動で行う必要がありました。
“rbs collection” によってRBSファイルのダウンロードや読み込みが一元管理できるようになり、利用者は煩雑な手順から解放されます。
“rbs collection” は現在はexperimentalな機能として提供されており、今年12月にリリースされる予定のRuby 3.1に合わせて正式リリースされる予定です。

 

セッション動画:https://rubykaigi.org/2021-takeout/presentations/p_ck_.html

 

RubyKaigi2021 Session

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